自分にあった木刀使っていますか?
重さや形など自分にあった木刀を使えるので、昇段審査を受けるならマイ木刀がおすすめです。
この記事では昇段審査の日本剣道形に必要な木刀の選び方を解説します。
この記事を自分にあった木刀の選び方がわかり、合格が近づきます。
木刀の選び方(剣道の昇段審査用の木刀)
木刀の選び方は以下の要素です。
・重さ
・材質と値段
・長さ
・形
・色
などがあります。
木刀の材質 | 重さ | 値段 | 色 | 対象者 | 参考 |
赤樫(イチイ樫) | 幅広い 450-600g | 2500円 | 木の色 | 初級・中級者・女性・子供 | 粘り強い |
白樫 | 普通 500-600g | 3000円 | 白っぽい | 初級・中級者 | 粘り強い |
楢(ナラ) | 軽め 450-550g | 3000円 | 白っぽい肌色 | 初級・中級者 | 粘り強い |
柞(イス) | 普通 500-550g | 7000円 | 肌色 | 中・上級者 | 硬い・粘り強い |
椿(つばき) | 普通 500-550g | 1万円 | 肌色、細かい木目 | 上級者 | 硬い・粘り強い |
イペ | 重い 650g | 12000円 | 黒茶 | 鑑賞・贈答用 | 硬い |
スヌケ | 重い 600g | 3万円 | 黒茶 | 観賞・贈答用 | 硬い |
黒壇 | 重い 600g | 3万円 | 黒 | 鑑賞・贈答用 | 硬い |
木刀の重さ
木刀の重さはかなり重要です。
木刀は竹刀よりも短いですが、木でできている分重たいので、
・初心者や女性の方、子供は軽めのもの
・中上級者はお好みのもの
を選ぶのが良いです。
大人用の大刀(101.5cmの木刀)では軽いものでも450グラム前後はあります。
ただし、竹刀より短く、先が細いので、振った感じは同じ重さの竹刀よりは軽く感じます。
軽い木刀だと振りやすいので、木刀を振りおろしたときに手の内が効いてぴしっと振れて、負担が少ないです。
材質によって重さや値段が変わります。
木刀の材質と値段
木刀の材質によって重さや値段が変わります。
初心者の方は
・赤樫(イチイ樫)
・白樫
・ナラ
の3択になります。
赤樫(イチイ樫)の木刀は一番普及しているタイプで、
重さは450-600gと幅があり、モノによります。
イチイ樫はあまりツルンとしていない肌触りです。
色は木の色です。
白樫(シラカシ)の木刀も人気があります。
色は白めで、イチイ樫の木刀よりも比重が高いので、少し重たいです。
ナラ材の木刀は軽くて使いやすいです。イチイ樫と同じぐらいの比重なので、軽めのものが多いです。
色は白っぽいです。
どれも粘り強くて傷みにくいので、練習から本番の審査までしっかり使えます。
僕は1年前に下記のイス材の木刀を新調しました。
5000円でしたが、ツルンとした肌触りと程よい重量感が気に入っています。
重さは520gでした。
木刀の長さ
剣道の木刀の長さは規定があり、大刀の長さは101.5cmと決まっています。
子ども用(中刀)は91cmと短めのものがあります。
中刀は道場が貸してくれるもので十分です。
小学校高学年あたりからは大人用の大刀を使うのが一般的です。
なので、1級以上の審査は大刀です。
小太刀は54.5cmが標準です。
オンラインで購入する場合は長さが「100cm」と書かれている場合もあります。
剣道用と書いてあれば普通は大丈夫ですが、ショップに問い合わせれば101.5cmかどうかは教えてくれます。
木刀の形
木刀の形はほとんど変わりはありませんが、
剣の峰側の形が平らか角があるかの違いがあります。
上の写真は僕のイス材の木刀で、「剣峰」という形になっていて、峰の真ん中のところが角になっています。
初心者向けの普通の木刀なら下の写真のように剣の峰が平らな「平峰」がほとんどです。
形の違いは使っていてもほとんど感じませんが、
なんとなく、角があるタイプのほうがシャープに見える感じがするのと、
すりあげ技がしやすそうなイメージがあります。(技術の問題なのでほとんど変わらないです)
柄頭が丸くけずってあるものがあります。
木刀の色
色は好みですが、材質によって変わります。
色を塗った木刀もありますが、練習や審査本番では木刀同士が当たり、色が剥れていくので、木の本来の色のままのものがおすすめです。
以前、赤茶色の木刀が気に入って使っていましたが、使っていくとだんだんボロボロになっていきました。
木の色の木刀が好きなら赤樫
白っぽい木刀が好きなら白樫かナラ
肌色に近い木刀が好きならイス材もおすすめです。
マイ木刀を持つメリット
自分の木刀を持つメリットは、
・自分にあった重さのものを使えること
・木刀に愛着がわくので、稽古が楽しくなること
です。
自分の木刀を持っておくと自分のパワーに合った重さの木刀を使えます。
力の強いひとや中上級者はある程度重たいものでも使いこなせますし、
男性でも軽いものが使いやすいという方もいます。
子供や女性など力のあまり強くない人は軽めの木刀がおすすめです。
木刀の買い替え頻度
竹刀と違って割れたり折れたりすることは少ないですが、使っていくとだんだん消耗してきます。
木刀同士があたったところが少し凹んでデコボコになってきたり、
長く使っているとキズがついてしまうこともあります。
練習の度合いにもよりますが、僕は5年ぐらいで買い替えました。
素振り用の重たい木刀は買わなくてもOK
素振り用の櫂木刀など、とても重たい木刀もありますが、
重たすぎると右手で振るクセがついてしまったり、手の内を使わない打ちになってしまうので、
あまりおすすめしません。
スピードをつけるには軽い竹刀で、
パワーをつけるには普通の木刀や竹刀の素振りで十分です。
物足りない人は普通の竹刀で左手一本で跳躍素振りができるように練習しましょう。
木刀の選び方まとめ
木刀選びのポイントは材質で決まります。
材質によって
・重さ
・色
・値段
が大体決まります。
初心者の方向けの木刀の材質では
・赤樫
・白樫
・ナラ
がお手頃です。
2000円台から5000円ぐらいまで幅があります。
少し奮発してもいいという方はイス材の木刀もおすすめです。
僕はイス材の木刀を愛用しています。
持った感じなど、実際に手にとって選べるとよいですが、オンラインで購入するときは
何グラムぐらいかお店に問い合わせてみるのもアリです。
450gなら軽め、500gで普通、550g以上になると少し重ために感じます。
自分にあった木刀を選んで稽古に励んでくださいね!