剣道の防具選びは初心者の方には難しいですよね。
この記事では防具を選ぶときのポイントを解説します。
特に面と小手は要注意です。
また、剣道の防具選びのよくある疑問についてもお答えします。
剣道の防具選びで迷っている方は必見です。
剣道の防具の選び方【失敗しないためのポイント】
![剣道の防具の選び方【失敗しないためのポイント】](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/09/673417_s.jpg)
剣道の防具は面、小手、胴、垂(たれ)の4つが必要です。
始めたばかりの方はセットで購入するケースが多いと思います。
胴と垂はあまり傷まないので、長く使うことになります。
面と小手は打たれる部位なのでとても重要です。しっかり選びましょう。
面の選び方
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/3503962_s.jpg)
剣道の面は防具の中でも一番重要な防具です。
あなたの頭を守るものですので、しっかり選びましょう。
面を選ぶときのポイントは
・頭のサイズに合っていること
・面ぶとんがしっかりしていて打たれても痛くないこと
・目の高さが合っていること
・飾りが気に入っていること
です。
初心者向けの面です。サイズは小学生から大人まで対応しています。
ハチまきの長さとつむじからあごまでの1周の長さを指定して頭のサイズにあった面を注文できます。
面の選び方については別の記事で詳しく解説します。
面の買い換えのタイミングの目安
![面の買い換えのタイミングの目安](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-men.jpeg)
僕は小学2年の時に買った面を6年まで使って
中学生の時に買い換え、高校まで使って、
大学生の時に買い換え
大人になって三段のときから手刺しの面を使っています。
頭のサイズはだんだん大きくなりますが、少しずつなので、
サイズが合わなくなったら買い換えるので大丈夫です。
大人の場合は体のサイズは変わらないので、ちょっといい防具を手に入れると、
モチベーションも上がるのでおすすめです。
手刺しの防具はコシがあって見た目もかっこいいので気に入っています。
小手の選び方
![小手の選び方](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/2546129_s.jpg)
小手は面の次に重要な防具です。
一番傷みやすく、買い換える頻度が高いです。
選び方のポイントは
・手のサイズに合っているか
・手の内の形
・小手のふとんのクッション性
が重要です。
打たれても痛くないことは小手選びの重要なポイントです。
子供から大人までサイズも細かく選べます。
面と比べると安いのですが、
手の内の皮に穴が開いてしまったり、
小さいお子さんの場合はサイズが合わなくなって買い換えるということになります。
小手の選び方については別の記事で詳しく解説します。
小手の買い換えのタイミングの目安
![小手の買い換えのタイミングの目安](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-kote-2.jpeg)
僕は小学2年生の時に最初の小手を買って
小学4年生の時に買い換え
中学生の時に買い換え
高校生の時に買い換え
大人になってから2回買い換えて、今は手刺しの小手を使っています。
使いこなした小手は手首もだんだん柔らかくなって使いやすくなります。
小手は使っていくと手の内の皮が破れてくるので、修理をするか買い換えになります。
高校生の時から使っていたお気に入りの小手はかなりボロボロになるまで使いました。
四段の審査の前に手刺しの小手を買ったのですが、もっと早くに買えばよかったと感じました。
手刺しの小手は見た目も良く、痛くないです。
胴の選び方
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-do-2.jpeg)
胴は見た目の好みで選んで問題ありません。 長く使うことになるので、飽きのこないデザインのものを選ぶことをおすすめします。
面の飾りと胴の飾りを合わせておくと統一感が出てかっこいいですが、
揃っていなくても大丈夫です。
胴の選び方のポイント
・小胸がある(胸飾りの脇腹をガードするヘリの部分)
・胸の飾り(最近は黒が人気です)
・胴の色(黒以外を選ぶときは慎重に)
大人の方ならこれぐらいのものでも良いですね。
見た目もかっこいいですし、軽いので動きやすいです。
お子さんだとこれがおすすめです。
小胸(わき腹の部分の皮)がないと、相手の打ちが外れて脇腹を打たれやすくなって痛いので、
小胸つきのものを選びましょう。見た目もかっこいいです。
僕は胴は中学の時から同じものを25年以上使っていますが、
いまだに全く問題なく使えています。(六段審査のときに買い換えようかと思っています。)
胴の選び方については別の記事で詳しく解説します。
胴の買い換えのタイミングの目安
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-do.jpeg)
僕は小学2年生の時に最初の胴を買って、6年生まで使いました。
中学時代は部室にあった卒業した先輩の胴を使っていました。
高校生の時に買い替えて、その胴を今も使っています。
胴はかなり長持ちします。
見た目も正直あまり変わらないので、ずっと使っていますが、
面、小手、垂は手刺しで揃えたので、そろそろ手刺しの胴を手に入れようと思っています。
垂の選び方
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tare.jpeg)
垂も面や小手と比べると重要度は低いです。
たれは小手や面とくらべてあまり傷みませんし、比較的長く使います。
このため、高校生や大人の方なら少し良いものを選んでおいても良いでしょう。
垂れは見た目で選んで問題ありません。
長く使うことになるので、ちょっと良いものを選ぶのもアリです。
垂を選ぶときのポイントは
・飾りの本数
・ヘリ皮
・刺し幅
これなら初心者むけで5段飾りで見た目も良いですし、長く飽きずに使えそうです。
値段もお手頃なので良いですね。
もう少し良いものだとこちら。しっかりしていて軽いので、おすすめです。
垂の買い換えのタイミングの目安
![垂れの買い換えのタイミングの目安](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/tesashi-tare.jpeg)
僕は小学2年生の時に最初の垂を買って
中学生の時に買い換えて、
大人になってからは手刺しの垂を使っています。
中学の時から使っていた機械刺しの垂はさすがにボロボロになってしまって、
ヘリ皮が取れて中身が見えていました。
使い古した感じは貫禄があって気に入っていたんですが、
大人になり、見た目もそれなりにした方が良いと感じたので、四段の審査の時に買い替えました。
剣道の防具選びのよくある疑問
![剣道の防具選びのよくある疑問](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/question-mark-1722862_1280-1024x546.jpg)
防具を選ぶ際によくある疑問をまとめておきます。
・防具はセットで購入した方が良いか?
・手刺しとミシン刺し(機械刺し)はどっちを選ぶべき?
・防具袋はどんなものを選ぶのが良い?
防具はセットで購入した方が良いか?
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-bogu-set-koun_oki-1024x683.jpeg)
剣道の防具はセットで買った方が少しお得です。
小さいお子さんなら選択肢が少ないので、セットで買うのがおすすめです。
中学生や高校生ぐらいで、成長期が終わっているなら選択肢が増えますので、
気に入ったものをバラで買い揃えても良いです。
ちょっと値段は張りますが、このクラスの防具だと長く使えます。
僕が3年前に手刺し防具を買ったときは面と小手と垂を同時に買いましたが、胴は買いませんでした。
実は胴は見た目もそれほど変わらない(見る人が見れば分かります)し、
ほとんどへたっておらず、まだ使えるし良いかなと考えました。
小手と面と垂は1.5分刺で揃えました。
手刺しとミシン刺し(機械刺し)はどっちを選ぶべき?
![手刺しとミシン刺し(機械刺し)はどっちを選ぶべき?](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2021/10/tesashi-men3.jpeg)
大人の方で、一生続けるつもりなら、手刺しの防具を買うのが良いです。
学生さんでも有段者で予算があうなら手刺しがおすすめです。
大事に使えば一生ものです。
リバ剣の方など、経験者の方は検討の価値ありです。
ただ、手刺し防具は値段が高いですし、機械刺しの防具もとても良いものが出てきていますので、
初心者の方にはおすすめしません。
最初は機械刺しの防具で十分です。
正直、実力が伴わないと防具だけが浮いてしまいます。
ミシン刺しですがかなり高級感のある防具です。
手刺しの防具は一生ものですので、手刺し防具は十分練習を積んで、
機械刺しの防具では物足りなくなってから検討しましょう。
長く続けていると、好みも変わってきます。
飾りなど、初心者の時に選ぶのと上級者になってから選ぶのでは違ってきます。
職人さんが手作りで作る防具は素晴らしいです。
手刺し防具はセットでも20万円以下で揃えられるものもありますし、
100万円以上するものまでピンキリです。
個人的には
・1.5分刺し
・紺革仕様
がお値段的にも見た目にも、使い勝手もちょうどいいと感じています。
1.2分や1分刺しだと見た目はすごく良いですが、値段も高いし少し硬くなります。
防具袋はどんなものを選べば良い?
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/bougu-bag.jpeg)
防具を買ったら防具袋が必要です。
個人的には、コロつき(キャリータイプ)のものをおすすめします。
これを最近買ったのですが、稽古への行き帰りがめちゃくちゃ楽になりました。
階段や道場の中は持ち上げないといけないので、少し重たいのと、移動にゴロゴロ音がしますが、
特に稽古で疲れて帰る時が楽なのが嬉しいです。
タイヤが4つ付いているので、安定感があり自立します。
バッグを斜めに傾けずに歩けます。
道場の中でコロコロしないように注意してくださいね。怒られます。
キャリーバックタイプでリュックにもなるタイプもあります。
学校内はキャリーバッグ禁止なので、中学生と高校生の子供達にはこちらを購入しました。
こちらはタイヤが2つなので、バッグを斜めに傾けて歩きます。
防具を入れていればなんとか自立しますが、安定感は低いですが、壁などにたてかければ自立します。
剣道の防具の選び方【失敗しないためのポイントとよくある疑問】まとめ
![](https://kendobeginner.com/wp-content/uploads/2020/10/Screen-Shot-2021-09-03-at-3.11.59-PM.jpg)
この記事では剣道の防具の選び方について解説しました。
面を選ぶときのポイントは
・頭のサイズに合っていること
・面ぶとんがしっかりしていて痛くないこと
・目の高さが合っていること
小手を選ぶ時のポイントは
・手のサイズに合っているか
・手の内の形
・小手のふとんのクッション性
面と小手は痛くないことが一番重要です。
飾りなどは好みで選ぶとよいです。
オーソドックスなのは黒です。
胴を選ぶポイントは
・小胸がある
・胸の飾り
・胴の色(黒以外を選ぶときは慎重に)
垂れを選ぶポイントは
・飾り
・ヘリ皮
大人の方は特に胴と垂は小手や面と比べると長く使うことになります。
あまり安っぽい見た目の物を選んでしまうと、飽きてしまいますので、
見た目に気に入ったものを選ぶとよいでしょう。
防具選びの疑問
・防具はセットで買った方が良い?
剣道の防具はセットで買った方が少しお得です。
でも、セットではなく、バラで買っても全く問題ありません。
・手刺しか機械刺しはどっちが良いか?
剣道初心者の方には機械刺しをおすすめします。
手刺の防具は高いですし、最近はコシのある機械刺しの防具もあります。
何年かやって、ずっと剣道を続けていくことを決めている人や上達して有段者になったら手刺しの防具をおすすめします。
僕も一生使うつもりで買いました。
値段は結構しますが、見た目も使い心地も最高です。
油断すると防具はすぐくさくなってしまうので、防具のメンテナンスはしっかりやりましょう。
せっかく買う防具ですから、大切にしたいですね。
防具のにおい対策は必須です。