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剣道の構え10種類【中段以外の形や実戦で見かける珍しい構えなど】

剣道の構え(かまえ)と攻め
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剣道の構えの基本は中段ですが、それ以外にもいろいろあります。
初心者の方は中段以外の構えは知っておくだけで大丈夫です。
中段以外の構えを実戦で使うことを考えるのは上級者になってからですが、知っておいて損はありません。

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剣道の構え10種類【中段以外の形や実戦で見かける珍しい構えなど】

剣道の構え10種類【中段以外の形や実戦で見かける珍しい構えなど】

剣道の構えはたくさんあります。
日本剣道形には7種類の構えが出てきます。
そのうち実戦で使えるのは3種類ぐらいです。

この記事では日本剣道形に出てくる7種類の構えを実戦で使える構えと
それ以外の構えに分けて解説します。
ついでにちょっと珍しい構えも合わせてご紹介します。

実戦で使える構えには
・中段の構え
・平青眼の構え(ひらせいがん)
・上段の構え(左諸手上段:ひだりもろてじょうだん)
があります。

それ以外の構えには
・下段の構え
・八相の構え(はっそうのかまえ)
・脇構え(わきがまえ)
・右諸手上段

上記以外の剣道の構えで有名なのは、
・霞の構え
・片手上段
・右手前上段

があります。

順番に見ていきましょう。

中段の構え

剣道の基本の構え、中段です。
基本的には中段の構えを極めれば、その他の構えはほぼ要らないと言っていいと思います。

また、よっぽどの理由がない限り初心者のかたは中段以外の構えに手を出さない方が無難です。
攻めも守りもバランスよくできる構えなので、安定感があります。

僕もずっと中段の構えです。
普通の人は中段一択で大丈夫です。

中段の構えのポイントは

・剣先は相手ののどもとをねらう
・左手中心で竹刀を握り左脇をしめる
・両方のかかとは地面につかない
・左足がガニ股にならないように注意する

です。

中段の構えについては
剣道の構え【中段の構え8つのポイント。初心者〜中級者向け】
の記事で詳しく解説していますので、どうぞ!

平青眼の構え(ひらせいがん)

平青眼の構え(ひらせいがん)

平青眼の構えは、中段の構えの応用版です。
上段の構えの人と試合をするときに使います
上段対策以外では普通は使いません。

試合などで上段の選手が出てくるレベルになってきたら、練習しましょう。

平青眼の構えのポイントは

・竹刀の剣先は相手の左拳に向ける(中段よりも少し開く)

あとは中段の構えと同じです。

平青眼の構えの狙いは、

・相手が打ってくる右小手と面を守る。
・自分から一番近くにある、相手の左コテを狙う。
・相手が面を打ってきた時に、返し技をねらう

です。

上段の構えは片手で相手の右小手を打ってきますので、
竹刀を開いて構えることで、小手を守りやすくなります。

日本剣道形の5本目がこの平青眼の構えです。

上段の構え(左諸手上段:ひだりもろてじょうだん)

上段の構えは攻めの構えです。気構えは火の位と言われます。

・背が高い人
・左手が普通の人よりかなり強い人

でないと、使いこなすのは難しいです。

高校生以上では、上段に切り替える人がいます。

中段がかなりのレベルに達してから切替えを考えるようにしましょう。
中段が十分にできない状態では上段をとると、使いこなせずかえって弱くなってしまいます。

また、小中学生の間は、試合では上段は禁止されています。
(六三四の剣では六三四は小学生のときから上段でしたが、昔なのと、マンガなので。。)

上段の攻略には突きが有効ですが、中学生以下は突き自体が禁止なので、上段を練習したとしても本当の意味での上段の稽古にはなりません。
小中学生は中段を練習しましょう。

上段の構えのポイントは

・左足を前に出す(攻めの構えなので絶対に右足をさげてはダメです)
・相手が打ってくる前に上から打ちおろして勝つ
・片手面や片手小手が必須
・左に回り込んで、相手の右小手や面をねらう
左小手や突きを狙われる

片手技は十分な打突がないと一本になりませんので、左手をものすごく鍛えておく必要があります。

地稽古の練習中に試してみるぐらいなら良いですが、
上段への転向はかなり大きな決断なので、指導してくれている先生に相談して決めるようにして下さいね。

下段の構え

下段の構えは実戦で使う人はとても少ないです。
漫画『しっぷうどとう』の阿南選手が使っていました。

下段の中段の構えからそのまま剣先を下にさげて構えます。
剣先は自分のひざの高さまで下げます。このため、面や突きがガラ空きになります。

下段の構えは面や突きをさそう構えです。
相手に打たせて、すりあげ技や返し技で仕留める構えです。

下段の構えは日本剣道形の3本目6本目で使います。

八相の構え(はっそうのかまえ)

八相の構えも実戦で使っている人は見たことがありません。
中学生のころ、部活でふざけてやったぐらいです。(先生に見つかると怒られます)

地稽古でよっぽど力の差があれば戦えると思いますが、実践向きではありません。

八相の構えのポイントは

・左足前で半身
・左手は中心、右手は右耳の横、竹刀は横から見て45度の角度

構え方は
・手の位置は左諸手上段からストンと下にさげた位置
・足の位置は左諸手上段と同じ

上段と同じように、攻めの構えです。

八相の構えは日本剣道形の4本目で使います。

脇構え(わきがまえ)

脇構えは刀の刀身を相手に見せずに、間合いを計らせない構え方です。
竹刀が体の後ろにあるので、試合などの実戦では使えません。

脇構えのポイントは

・右足をさげて構えます。
・刀は自分の体の後ろに隠します。
・剣先は膝の高さよりも少し下あたり

脇構えは日本剣道形の4本目で使います。

右諸手上段

右諸手上段の構えは右足前の上段の構えです。
これも実戦で使っている人はほぼいないと思います。

右諸手上段の構えのポイントは

・足は中段の構えと同じ
・中段の構えから両手をまっすぐ上に振りかぶって構える。

右諸手上段の構えは日本剣道形の1本目の仕立ちで使います。

霞の構え

霞の構えは変則的な構えですが、実践でも上段対策の構えとして使う人がいます。
試合でもたまに見かけます。

中段の構えから左手を右側へ移動して、小手と面を警戒する構えです。

右手だけで構える方法もあります。
実際の試合でも見たことがありますが、相手の打ちに対して応じる形で打っていました。

初太刀を返して両手で打ったり、突きを狙ったりというかなり高度な技術が必要です。
僕はできません。

『しっぷうどとう』4巻 P.138

霞の構えはマンガ『しっぷうどとう』の4巻で三田監督が構えた様子が描かれていました。
剣先は相手の右小手に向けて構えます。

なお、刃筋を上に向けた上段の霞の構えは剣道では使いません。

片手上段の構え

昔の試合の映像を見ていると左手一本で上段に構える片手上段の選手がいました。
範士八段の千葉仁先生の試合で、相手の方が右片手上段に構えています。

両手の方がスピードも出そうなのに、なぜ?と思いますが、
小手を狙われないというメリットがあります。

二刀流の人は必然的に片手上段の形になります。

左手(または右手)が普通の人の2倍以上強い人でないと、握力がもたないので、普通の人には難しいですね。

右手前の上段

『しっぷうどとう』4巻P.135より

右手前の上段もとても珍しい構えですが、試合で見たことがあります。
上段を使っていたけど左手を傷めてしまって、右手前上段に変えたと言っていました。
右手と右足が強い人でないと使えません。

右手前、右足を前の左上段の逆バージョンと
右手前、左足前の右上段の逆バージョンがあります。

手が左右逆になるので、普通に剣道をやってきた人にとっては違和感があります。

右手前で構えるには左手前の構えから持ち替える必要があり、そこが隙になってしまうので、よっぽどの理由がない限りオススメはしません。

また、ものすごく変則的な構えなので、指導できる先生が少ないというデメリットもあります。

剣道の構え10種類【中段以外の形や実戦で見かける珍しい構え】まとめ

剣道の構え10種類【中段以外の形や実戦で見かける珍しい構え】まとめ

現在の剣道で見られる構え10種類を解説しました。
このうち、実戦で使う人がいる構えは
・中段
・平青眼
・左諸手上段
・霞の構え(中段)
・片手上段
・右手前上段
です。
片手上段や右手前上段を使う人はかなりレアですが、たまに見かけます。

試合などの実戦で使う構えは知っておくと、見た時にびっくりしなくて済みます。

残りは日本剣道形で出てくる
・八相の構え
・脇がまえ
・右諸手上段
・下段
です。

剣道形は昇段審査などで必要になります。
最初は構え方と特徴を理解しておけばOKです。

上段や二刀流への切替は指導してくれている先生に相談して決めていきましょう。

初心者から有段者まで、基本は中段の構えをまずしっかりやりましょう。
中段の構えについては
剣道の構え【中段の構え8つのポイント。初心者〜中級者向け】
の記事で詳しく解説していますので、ぜひどうぞ。

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