竹刀選びでお悩みですか?
初心者向けの竹刀の選び方について剣道歴30年の筆者が解説します。
竹刀は重さ、サイズ(長さ、太さ)が複数あり、形や飾りによっても値段が変わります。
この記事を読むと竹刀選びの基準が整理できます。
初心者向けの竹刀や練習用、試合用など色々ありすぎてよくわからない!という人は必見です。
竹刀の選び方【サイズ(長さ)、重さ、柄の太さ、形、飾り、値段。何を基準に選べば良い?】
竹刀は剣道で一番最初に買う道具です。
竹刀を選ぶときの基準(ポイント)は沢山あるので、整理していきましょう!
選ぶときの基準は主にこの6つです。
・サイズ(長さ)
・重さ
・柄の太さと形
・竹刀の形
・柄皮の飾り
・値段
では順番にみていきましょう。
竹刀のサイズ(長さ)は年齢で大体決まります
竹刀のサイズは年齢で大体決まります。
長さは3.6とか3.9と表示されます。
これは3尺6寸、3尺9寸という意味で、3.6だとサブロクとか3.9だとサブクと呼ぶこともあります。
年齢、学年 | 長さ(尺.寸) | 長さ(cm) |
小学1-2年生 | 3.0-3.2 | 91-99cm |
3-4年生 | 3.4 | 105cm |
5-6年生 | 3.6 | 110cm |
中学生 | 3.7 | 114cm |
高校生 | 3.8 | 117cm |
大学、一般 | 3.9 | 120cm |
が目安です。
小学生のうちは身長や力にばらつきがあるので、
はじめたばかりで体の小さい子なら、3年生でも3.2でも大丈夫です。
無理して長い竹刀を使うと、竹刀が重たくて打ちにくくなります。
私も小さかったので、3.4にしたのは4年生からでした。
小学生の竹刀の長さの目安は地面から脇の下の長さぐらいでちょうど良いです。
中学生以上は試合で使う竹刀の長さがや重さが決まっています。
竹刀の重さは試合用はルールあり。持った持った感じで軽い方が初心者にはおすすめ
ある程度以上の試合になると、竹刀の計量がある大会もあります。市民大会レベルだと竹刀の計量はないこともあります。
試合用の竹刀はルールで最低の重さが決められているので、それ以上軽い竹刀だと試合に出られません。
3.7(中学生)以上は女性用と男性用で重さが変わるので要注意です。
竹刀の長さ | 女子 | 男子 | |
小学生 | 36(110cm)以下 | 370g以上 | 370g以上 |
中学生 | 37(114cm)以下 | 400g以上 | 440g以上 |
高校生 | 38(117cm)以下 | 420g以上 | 480g以上 |
大学生以上 | 39(120cm)以下 | 440g以上 | 500g以上 |
とはいえ、自分で竹刀を削ったりしなければ、重さはお店が合わせてくれていますので、男女を間違えていなければ大丈夫です。
初心者の方は、振った時に軽い感じのする竹刀を選ぶと良いです。
慣れてきて竹刀を振る筋力や技術がついてくれば少し重めにすると、強い打ちができます。
竹刀の柄の太さと形は握ったときの感触、手の大きさと握力による
柄の太さと形は以下の種類があります。
・丸型
・丸型(太め)
・小判型
・小判型(太め)
一般的には丸型が多いのですが、初心者の方には小判型がおすすめです。
また、柄の太さは手の大きい人は太め、手の小さい人は普通サイズで大丈夫です。
握った時にしっくりくるものを選べるとベストです。
柄が太めの竹刀は重心が手元にあるので、比較的軽く感じます。
後で説明する「胴張」も軽く感じやすいです。
竹刀の握りを矯正したい人は小判型がおすすめ
竹刀の握り方が「横にぎり」になってしまう人は小判型がおすすめです。
竹刀を握るときは両手の親指が下を向くように握ります。
お値段は少し張りますが、小判型なら自動的に正しい握りになりやすいです。
特に防具をつけ始めたばかりのころは、小手をつけると竹刀の握りが横握りになってしまうことがよくあります。小判型なら、横握りにならず、正しく持つことができますよ。
下の写真のような小判型の竹刀なら、竹刀の持ち方が自然と正しい形になるので、
特に初心者の方にはおすすめです。
小判型は少しお値段は高めになりますが、握りが横握りになっている人には効果てきめんです。
もちろん、普通(丸い柄)の竹刀でも正しく握れます。
大人の方は柄太の竹刀という選び方もできます。
太めの柄の竹刀は、手の大きい人や指の長い人におすすめです。
手元が太いぶん、振ったときに軽く感じます。自分に合ったものを選んでください。
竹刀の形は普通型、胴張型(どうばり)、古刀型の3種類
竹刀の形は
・普通型
・胴張型(実践型)
・古刀型
の3種類です。
竹刀全体の形なので、柄の形とは別です。
例えば、竹刀の形は胴張型で、柄は小判型というように竹刀の形と柄の形は組み合わせられます。
普通型竹刀は練習用におすすめ
写真は一般的に普及している普通の形の竹刀です。
これから始める方や、初心者の方で、竹刀の握りができている人は写真の普通型の竹刀で大丈夫です。
小学生〜高校生の練習用向けです。(もちろんこの竹刀で試合に出ても大丈夫です)
値段も2千円ぐらいから買えるので、練習でガンガン使うのにぴったりです。
大人用の普通型竹刀はこちら
子供用サイズからあります。
この竹刀は竹のみなので、完成品を注文するときは仕組用部品セット(柄皮など)が必要です。
仕組用部品セットについてはこの記事の後半のほうで説明します。
注文時に「完成品希望」と書いて注文すれば大丈夫です。
胴張型竹刀は試合用におすすめ
値段は普通型よりも少し高めですが、胴張型竹刀は柄の上の部分が少し太くなっていて、重心が手元にあるので、試合や昇段審査などに使う、良い竹刀です。もちろん練習用に使っても大丈夫です。
胴張竹刀の中でも「実践型」と書いてある竹刀は竹刀の先が少し細めに作ってあり、さらに軽く感じます。
ただし、細い分、普通の竹刀よりも耐久性は下がりますので、割れやすくなります。
私は胴張型の竹刀が好きなので、普段の稽古でも使っています。
古刀型竹刀は中〜上級者向け
古刀型竹刀は太さが均一で、使いこなせれば力強い打ちができます。
剣先が重ためなので、あい面になった時に、打ち負けにくくなります。
ただし、重心が手元側にないので、少し重たく感じます。
パワーのあるタイプの人や中級者以上の方は古刀型にチャレンジしてみるのはアリです。
竹刀の柄皮や飾りは好みで選ぶ
柄皮や飾りは好みのものを選んで大丈夫です。
竹刀は割れてしまいますが、柄皮は使い回しができるので、竹刀が割れても竹を組み換えれば結構長く使えます。
長く使えるので、ちょっと奮発していいものを買っておいても良いと思います。
組んである竹刀を買う時に柄皮は選ぶことができるものもあります。
普通の柄皮は初心者や練習用
普通の柄皮は値段も安いので、特にこだわりがない場合はこれで十分です。
小学生〜高校生で稽古用にどんどん使うのにおすすめです。
初心者の方が最初に買う竹刀はほとんどこのタイプです。
吟仕様柄皮は大学生や高校生の試合用
吟仕様柄皮は黒皮の飾りが付いているちょっといい柄皮です。
黒皮がある分、少し頑丈です。
大学生以上の方は竹刀の長さは変わらないので、吟仕様を使っている人が多いです。
高校生以下の試合用の竹刀で使っている人も多いです。
吟柄皮(ダブル)は大人向け
吟柄皮(ダブル)は弦につながる皮も2本になっていて、とても丈夫な柄皮です。
値段は上の2つより少し張ります(といっても数百円ぐらいの違いです)が、見た目はぐっとよくなりますね。
上から見た見た目はこちら。
長く使うことを考えると、コスパは良いです。
大人の方におすすめです。
竹刀の選び方まとめ
このページでは竹刀の選び方について解説しました。
・年齢によって長さと重さが決まっている(小学校低学年は身長が目安)
・柄の形は丸型と小判型があって、それぞれ太さが選べる
・竹刀の形は普通、胴張、古刀の3種類。初心者は普通型がおすすめ。
・柄皮は好みのものを選ぶ
初心者の方で「どれを選んだら良いかわからない」という方は、迷ったら
普通型の小判型柄の竹刀
をおすすめします。
剣道を始める最初の1本は普通型の丸型柄でも問題ないですが、
お財布に余裕があるようなら小判型が正しい手の内や握り方が自然と身につきやすいのでおすすめです。
ウチの中学生の息子も、七段の先生のすすめで小判型にしました。
横握りのクセがあったのですが、すっかり治りました。効果ありです。
竹刀は消耗品です。なので、割れることを前提に考えましょう。
特に防具をつけ始めてからは、面金を打ってしまったり、竹刀どうしが当たって割れてしまうことがよくあります。
割れてしまったら、竹のみの竹刀を買って、それも割れてしまったら
割れた部分だけ組み換えればOKです。
竹刀の組み換え方やメンテナンスについては別記事で解説します。
竹刀選びは剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」などの専門店がおすすめです。
最新の規格に合わせて作られていて、種類が豊富で、価格や形もいろいろ選べます。
自分に合った竹刀を見つけて稽古に励んでくださいね!