剣道の踏み込み足は初心者の方にとっては難しい足さばきですね。
この記事では剣道の踏み込み足の使い方とその練習方法を解説します。
踏み込みは剣道の上達に必ず必要なことなので、できるようになりましょう。
踏み込みがうまくできない方は必見です。
剣道の踏み込み足【初心者向けの練習方法と注意点を解説します】
剣道の踏み込み足は、素振りの時とは違って、打つ時に地面に強く踏み込みます。
素振りの時とタイミングが違います。
足の動きはこういう風になります。
踏み込み足のポイントは
・打ちと同時に足が地面につくようにする
・右足の足の裏全体で着地
・右足をついたらすぐに左足を引きつける
の3つです。
打ちと同時に足が地面につくようにする
これができないと手足バラバラ病になってしまいます。
手足がバラバラというのはこういう動きのことです。
上の動画のように、手と足がバラバラになっていると、一本になりません。
剣道は「気剣体の一致」ができていることが必要です。
・気は気勢(気合とか声のことです)
・剣は刀(竹刀の打ちのことです)
・体は体さばき(足さばき=踏み込みのことです)
この3つが同時になるように練習します。
これができていないと試合で一本と認めてもらえません。
要注意です!
右足の足の裏全体で着地
絶対にかかとから着地しないように注意してください!
足の裏全体で床に着地させてください。
音は「バン!」とか「バチン!」という音になります。
手のひらで床を叩いた時の音に似ています。
もう一度音を聞いてみください。
正しくバン!と踏み込みができると、足の裏が痛いと感じる場合があります。
痛いと感じる場合は無理のない範囲で少しずつ強くしていくようにしてください。
絶対にかかとから着地しないように!けがの元です。
ドスと鈍い音がする場合はかかとで着地してしまっている可能性があります。
右足をついたらすぐに左足を引きつける
これは送り足の記事でも解説しましたが、右足が出たら、必ず左足をすぐに引きつけます。
これができないと、足が前後に開いたままになるので、次の動作に移れません。
スローモーションで見ると上のような動きです。
右足がついたらすぐに左足が引きつけられていることが分かりますね。
左足の引きつけができていない場合は、下のようになります。
また、この左足の引きつけが遅いと、小手面などの二段打ちがうまくできなくなります。
次は二段打ちの踏み込みの足捌きです。
二段打ちの踏み込み足の足さばき
小手面などの二段打ちの足さばきもこの踏み込み足を使います。
二段打ちの時のポイントは
・右足だけで2回踏み込むのではなくて、1回ずつ左足を引きつける
・できるだけ早く2回踏み込む
スピードの目安は上の動画です。
実際のスピードはこれぐらいです。
最初はもっとゆっくりのスピードから初めて、だんだん早くできるように練習しましょう。
このスピードだとわかりにくいのでスローモーションで見てみましょう。
右足だけで2回踏み込むのではなくて、1回ずつ左足を引きつける
二段打ちの足さばきは、右足だけ2回踏み込むのではなくて、1本ずつ左足を引きつけます。
スローで見るとよくわかると思います。
一本目を打った後、左足が引きつけられて、すぐに次の打ちにつながっていることがわかります。
左足の引きつけが遅いと、次の打ちができないので、二段打ちが遅くなってしまいます。
足の動きは送り足が基本です。
送り足に踏み込みの動作がついていると考えてくださいね。
送り足については
剣道の送り足をマスターするには?【ポイントと注意点を解説します】
の記事で詳しく解説しています。
踏み込み足の注意点
踏み込み足の練習の時は以下の点に気をつけてください。
・手と一緒に右足を上げないこと
・手足がバラバラにならないこと
手と一緒に右足を上げない
踏み込み足を使う時は、竹刀を振り上げる時に右足が一緒に上がってしまわないように注意してください。
上の動画はダメな例です。
また、剣道の踏み込み足の練習の時は右足を上げすぎないように注意してください。
右足はできるだけ低空飛行で、床に踏み込むようにします。
手足がバラバラにならない
上のように、踏み込んだ時に手足がバラバラになってしまわないように気をつけましょう。
動画では足が先に着地して、その後竹刀で打っています。
これでは手と足がバラバラですね。
竹刀(手)と足は同時に着地するようにします。
これができていないと、試合で一本になりません。
(気剣体の一致ができていないということになります。)
剣道の踏み込み足【初心者向けの練習方法と注意点を解説します】まとめ
この記事では剣道の踏み込み足の練習方法と注意点を解説しました。
踏み込み足のポイントは
・打ちと同時に足が地面につくようにする
・右足の足の裏全体で着地して、音は「バン!」
・右足をついたらすぐに左足を引きつける
の3つでした。
特に、左足の引きつけができないと、二段打ちがおそくなってしまうので、すぐに引きつけるように練習してくださいね。
二段打ちの時の踏み込み足ポイントは
・右足だけで2回踏み込むのではなくて、1回ずつ左足を引きつけて踏み込む
・できるだけ早く2回踏み込む
でした。
相小手面などの応じ技の場合は、右足だけで2回踏む打ち方もあるのですが、
普通の二段打ちの時は右足だけの踏み込みだと距離が稼げないのでおすすめしません。
2段打ちのスピードは、練習次第でどんどん早くなります。
踏み込み足の練習の時は以下の2つの点に気をつけてください。
・手と一緒に右足を上げないこと
・手足がバラバラにならないこと
・かかとから着地しないこと
踏み込み足は剣道初心者脱出のための必須の足さばきなので、しっかりできるように練習してください。
また、かかとから着地しないように注意してくださいね。
正しくバン!と踏み込みができると、足の裏が痛いと感じる場合があります。
痛いと感じる場合は無理のない範囲で少しずつ強くしていくようにしてください。
踏み込みができたら次は一本になる有効打突を目指します。
剣道の有効打突については
剣道の有効打突の要素と要件【今のはなんで一本じゃないの?】
の記事で詳しく解説していますので合わせてどうぞ。