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日本剣道形 小太刀の形1本目、2本目、3本目のポイント【4段審査用・動画付きで解説】

日本剣道形 小太刀の形1本目、2本目、3本目のポイント【4段審査用・動画付きで解説】 剣道の昇段審査(昇級)
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日本剣道形の小太刀の形1本目、2本目、3本目のポイントを動画付きで解説します。
小太刀の形も奥が深いので完璧を目指すときりがありませんが、4段審査ならポイントをしっかり抑えていれば大丈夫です。僕自身も次の5段審査に向けて練習中なので、備忘録として書いていきます。

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日本剣道形 小太刀の形1本目、2本目、3本目のポイント【4段審査用・動画付きで解説】

日本剣道形 小太刀の形1本目、2本目、3本目のポイント【4段審査用・動画付きで解説】

打太刀が大刀、
仕太刀が小刀を使います。

それでは順番に見ていきましょう。

日本剣道形 小太刀の形 1本目のポイント

小太刀の形の1本目は面に対して右に開いて面です。

動画は3年前に僕が試合の演舞でやったものです。(仕太刀が僕です)
ダメ出しを入れながら解説していきます。

小太刀1本目のポイント

・打太刀は左諸手上段の構え
・仕太刀は半身になり、中段(剣先は打太刀の顔の高さ)
・打太刀は左足から、仕太刀は右足から3歩前へ
・打太刀は右足を踏み出しながら正面を打ち下ろして「ヤァァ!」
・仕太刀は開き足で右斜め前に足を出しながら、
刃先を後ろに向けながら右手を上げて、左しのぎで面を受け流し
打太刀の正面を打ち、「トォォ!」。打ったときに左足は右足の後ろにひきつける。
・左足から一歩下がって上段に構え、残心
・中段の構えにもどってから、左足から元の位置に戻る。

打太刀が面を打ってくるのを受け流しながら開き足で正面を打ちます。

間違えやすいポイント

・仕太刀の構えは上段に対する構えなので、少し高めに構えます。
・仕太刀は面を打ったときに左足をひきつけるようにします。
・仕太刀は面を打ってから、ゆっくりと残心をとる

小太刀の1本目だけ、その場で中段にかまえてから戻ります。

動画の自分にダメ出し(更にレベルアップ)

おみ(剣道5段)
おみ(剣道5段)

動画の中で打太刀の面が仕太刀の面に届かないところを打っていますが、
面に届く位置から打ちましょう。

日本剣道形 小太刀の形 2本目のポイント

小太刀の形 2本目は、面に対して左に開きながら面、腕をおさえる。
です。

小太刀2本目のポイント

・打太刀は下段、仕太刀は中段に構えます。
・右足から3歩進んで打太刀は下段から中段に構えようとします。
・仕太刀は打太刀の刀を制するように上から圧をかけ
・打太刀は刀にふれる前に右へ刀を開きながら、右足をひいて脇構えになり、
・仕太刀は中段のまま一歩前に出て相手を追い詰める。
・打太刀は振りかぶって正面を打ってくるので、
・仕太刀は左足を斜め前に出しながら、刃を後ろに向けながら右手を上げて、右しのぎで面を交わすして、右足を左足の後ろにひきつけ、相手の正面を打つ。
・仕太刀は左手で打太刀の右の二の腕を上からおさえ、相手の動きを制して、
右手を右腰にあてて、剣先を打太刀ののど元に向け、残心
・仕太刀は相手の刀を制しながら左足から下がって中段に戻り、打太刀も中段に戻る

間違えやすいポイント

・打太刀は刀を右下に振って最短距離で脇構えになる。(4本目のように上にはあげない)
・仕太刀が左に開き足で面をかわすとき、右手を上に上げながら、手首を柔らかく使って、刃が相手の打ちに当たらないようにする。(右しのぎで受け流す)
・仕太刀は打太刀の右腕を上から押さえるとき、相手に近づきすぎないこと。(ひじを曲げすぎないように)

右しのぎで受け流すところが難しいです。
右手首を少し手前に曲げるようにして受け流すと、力をうまく逃がすことができます。

動画への自分でダメ出し(更にレベルアップ)

おみ(剣道5段)
おみ(剣道5段)

仕太刀が打太刀の右腕を掴むとき、ひじが曲がっていて近づきすぎです。
もう少しひじを伸ばしておくようにしましょう。

日本剣道形 小太刀の形 3本目のポイント

小太刀の形 3本目は、面をすりあげ、すり落とし、胴をすり流し、すり込みで相手を制します。
これが一番むずかしいです。しっかり練習しましょう。

小太刀の形 3本目のポイント

・打太刀は中段、仕太刀は半身になり下段に構えます。
・右足から2歩進み、打太刀は3歩目で振りかぶって右足を踏み出し、正面を打ち「ヤァァ!」ます。
仕太刀は3歩目を出しながら、面を左しのぎですりあげ、刀を左に返してすり落とし
・打太刀はすり落とされた勢いで刀を後ろに回しながら振りかぶり、手首を返して胴を打ちます。
・仕太刀は左前に左足を出しながら、胴を左しのぎですり流し、すり込みながら「トォォ!」+ 打太刀の二の腕を下からつかみ、打太刀のつばもとをはばきの刃の部分で押さえて、ひじをきめるように打太刀の動きを制します。
・打太刀は左斜め後ろに左足から3歩さがり、仕太刀は右足から3歩進みます。
・仕太刀は右こぶしを右腰につけて、剣先をのど元にむけ、残心(小太刀の二本目と同じ)
・中段に戻って蹲踞(そんきょ)、おさめ刀。左の親指をつばにかける。
・立ち上がって五歩下がり、右手に持ちかえ、礼。
・仕太刀は後ろに下がって刀を二本持ち、下がります。

よく間違えるポイント

・打太刀の面と胴は相手がすりあげ、すり流ししやすいように、刀が当たるところで止めます。(仕太刀は片手なので、思いっきり当てるとやりにくくなります)
・すり落としは前の下に向かって手首を返します
・すり流しに入るときは、刀を立てておくと、空振りになりにくいです。
・すり流しとすり込みは左しのぎを使います。
・すりこみの最後は刃が打太刀の刀と直交するように、打太刀のつばに小太刀の左しのぎのつばの近くのはばきで押さえます。

はばきは刀のつばと刀身の間の部分です。
すりこみ後の形は以下の用になっているとOKです。

動画に自分でダメ出し(更にレベルアップ)

おみ(剣道5段)
おみ(剣道5段)

すり落としのとき、小太刀を下に振りすぎです。手首を左に返しながら、前下方向に押し出す感じにしましょう。

すり流しのときに、手だけですり流しているので、体捌きで身体ごと動かしたほうが良いです。


小太刀の礼法

小太刀の礼法も合わせて整理しておきましょう。
・太刀と小太刀を2本持ってから、太刀の1本目に入るところ
・7本目のあと、太刀から小太刀への持ち換え

小太刀を置いて太刀を持ってから、太刀の1本目

4段からは
打太刀は太刀と小太刀の二本を持って出ます。


大刀と小刀の2本の持ち方

仕太刀は太刀と小太刀を右手で2本持ちます。
太刀が外側で、太刀のつばが上になるように持つようにします。
親指と人差し指で小太刀を持って、人差し指の右側とその他の指で太刀を持ちます。

小太刀を置く手順

上座(審査員のいる方)と反対側のひざをついて、
仕太刀は左手で太刀を支えながら、右手で小太刀を置き、太刀を右手で持って立ち上がります。
刀は刃が自分の方を向くように置きます。

立ち上がって礼

ここからは太刀の形の1本目と同じで、右手から左手に持ち換え、
(左手に持ち換えたら親指をつばにかけます。)
9歩の間合いで礼をして3歩進んで
蹲踞して太刀の形を始めます。

太刀の形は別ページで解説していますので、そちらをどうぞ。

太刀から小太刀への持ちかえ

・立礼をしてから下がって、審査員と反対側のひざをついて刀を持ち換えます。
・刃を自分の方に向けて右手で太刀を置いて、
・右手で小太刀を持って立ち上がります。

注意点
左手に持ち換えたタイミングで、親指をつばにかけます。
刀を抜いた時点で、左手は左腰にあて、構えを解いたら腕を下げ、左足の外側にあてます。

刀は刃が自分の方を向くように置きます。

太刀を置くときは、途中まで左手で支えながら置くと安定します。
ガタンと音が鳴らないように気をつけましょう

立ち上がって、礼

9歩の間合いに立って、礼、
右手から左手に持ち換えて、
3歩進んで中段の構えから蹲踞(そんきょ)。
立ち上がって刀を下げて、5歩下がって中段に構えます。

日本剣道形 小太刀の形1本目〜3本目のポイントまとめ

小太刀の形の1本目、2本目、3本目のポイントを解説しました。

1本目のポイントは

・仕太刀の構えは、少し高めに構えます。
・仕太刀は面を打ったときに左足をひきつけるようにします。
・仕太刀は面を打ってから、ゆっくりと残心をとる

2本目のポイントは

・打太刀は刀を右下に振って最短距離で脇構えになる。(4本目のように上にはあげない)
・仕太刀が左に開き足で面をかわしながら手首を柔らかく使って、右しのぎで受け流す
・仕太刀は打太刀の右腕を押さえるとき、相手に近づきすぎないこと。(ひじを曲げすぎないように)

右しのぎで受け流すところが難しいです。
右手首を少し手前に曲げるようにして受け流すと、力をうまく逃がすことができます。

3本目のポイントは

・打太刀の面と胴は刀が当たるところで止めます。
・すり落としは前の下に向かって手首を返します
・すり流しに入るときは、刀を立てる
・すり流しとすり込みは左しのぎを使います。
・すりこみの最後は刃が直交するように、打太刀のつばにはばきをつけて押さえます。

でした。

4段審査の日本剣道形の小太刀の形はこれでOKです。
体が覚えるまで何度も練習しましょう。

打ちはあまりゆっくりにならないよう、素早く打ちます。
また、打ったときに打突部位から離れすぎないように注意が必要です。

太刀の形も一緒に復習しておきましょう。
太刀の形は別ページで解説しています

日本剣道形の総点検はこちらからどうぞ。
日本剣道形をわかりやすく解説【動画で重要ポイントを総点検】

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