剣道初心者が1級取得後、初段を取得するまでのロードマップを解説します。
この記事を読むと、剣道初心者の方が初段の昇段審査を受けるまでに身につけておくべきことが全てわかります。
初段になれば晴れてあなたも「有段者」の仲間入りです。頑張りましょう!
剣道初段取得までの完全ロードマップ【昇段審査合格のポイント】
剣道初段取得までのロードマップです。
剣道初段は中学生以上で、1級取得から半年経過していることが必要です。
- ステップ11級に合格する
昇級審査で剣道1級を取得
- ステップ2自稽古
基本の技を使って攻め、打突、残心ができる
- ステップ3日本剣道形
初段は1本目から3本目まで
- ステップ4筆記試験対策
筆記試験の勉強
- ステップ1初段審査(1級合格から半年後)
実技(自稽古)、日本剣道形、筆記試験
- ステップ6初段合格!
おめでとう!次は二段に挑戦!
1級に合格する
剣道初段の取得のためには1級合格から半年経っていることが必要です。
1級取得のためのロードマップはこちらの記事で解説しています。
>>剣道1級審査合格のための完全ロードマップ
互角稽古(地稽古)
初段の審査には実技があり、1分半ぐらいの互角稽古(地稽古)を2回やります。
全日本剣道連盟によると、初段の基準は、
剣道の基本を修習し、技倆良なる者
とされています。
基本がしっかりできていることが重要です。
審査では基本の打ちがしっかりできていて、気合(気勢)があり、心技体の一致と残心ができていることを見られます。
また、ここで「攻め」ができていれば完璧です。
審査の実技のための練習として
・相手を攻めること
・まっすぐ打って、抜けること
・残心を取ること
を意識します。
ポイントは
・メンを打つこと
・打たれても良いので、最高の打ちを出すこと
・下がらないこと
・ガードしないこと
です。
試合のように勝ち負けはありません。
前に出て一本取れる打ちができるレベルになっているかどうかを見られていると考えましょう。
攻めについて
打つ前に相手の構えを崩したり、自分が真ん中を取った状態を作ることです。
これは二段以上の審査では絶対に必要です。
>>剣道の攻めを初心者向けに解説します【攻めが弱いと打てません】
日本剣道形(1−3本目)
初段の審査から日本剣道形の審査が入ります。
日本剣道形は全部で太刀は7本目まで、小太刀は3本目まであり、そのうち太刀の3本目までをやります。
初段は形を間違えずにできていれば、形で落ちることはあまりないです。
もし、間違えても、「無視してそのまま続ける」ことがポイントです。
初段審査の日本剣道形のポイントは
・必ず打太刀が先に動くこと
・慌てずゆっくり、姿勢良く
・相手の目を見る(できるだけ相手の木刀は見ない)
・打太刀は「ヤァー!」、仕太刀は「トォー!」と大きな声で
1本目
上段の構えからメン抜きメン
打太刀は相手の面に届くように打ちます。仕太刀が一歩下がらなければ一刀両断になります。
2本目
中段の構えでコテ抜きコテ
打太刀が大きくコテを打ち、仕太刀は左斜めに下がりながらコテをかわして、コテ
3本目
下段の構えから打太刀がみぞおちに突き、仕太刀がこの突きをいなす。
仕太刀は打太刀の胸突きをいなして、右足、左足と前に出ます。
このとき仕太刀は突くというよりは中段の構えの形を維持して前に大きく2歩出るようにします。
日本剣道形については別記事で詳しく解説します。
>>日本剣道形1−3本目のポイント(初段の昇段審査用・動画つきで解説)
自分の木刀を持つと、自分にあった重さの木刀で練習や審査が受けられます。
まだマイ木刀を持っていない方はこちらの記事をどうぞ
剣道の木刀の選び方(昇段審査用のマイ木刀選びのポイント)
筆記試験
剣道初段の審査には筆記試験があります。
といっても対策してればそんなに難しくはありません。
都道府県によっては事前に問題が配布され、書いてきたものを当日提出するという方法をとっているところもあります。
例えば、神奈川県は事前に問題が配布されてそれをダウンロードして記入して持参する方式です。
筆記試験については別の記事で解説します。
初段の昇段審査前日
審査前日は
・竹刀のチェック
・コテ紐が長くてプラプラしていないか
・面紐の長さは左右均等か、結んだ時に40cmぐらいになっているか
・忘れ物はないか(手ぬぐい、剣道着、つばどめなど)
を確認して、早く寝ましょう。
剣道初段の昇段審査当日
昇段審査当日は早めに到着するようにします。
受付で受験者番号を垂に書いてもらいます。
この番号順に審査を受けます。
実技は番号が前後の人と当たります。(何人かずつで区切るので、一部例外あり)
日本剣道形は番号が偶数の人はその前の数字の人と当たります。
112番なら111番の人と当たるということです。
奇数の人はその次の番号の人。251番なら252番の人とあたるということです。
(欠席者があると変わることがあります)
形は初対面の人とタイミングをあわせてやることになりますので、この当たる人と合わせて練習しておくようにします。
打太刀と仕太刀はどちらになるかわからないので、両方練習しておきます。
実技のポイントは
・始めの合図で立ち上がって、「ヤァァァァァ!」と大きな気合を出す。
・メンを打つこと
・打たれても良いので、最高の打ちを出すこと
・下がらないこと
・ガードしないこと
です。
実技審査で狙うのはメンです。8〜9割ぐらいメンでOKです。
コテやドウはメンをしっかり打てることをしっかり見せてから、余裕があれば打つぐらいで考えておきましょう。
打たれても全く気にしなくていいので、自分の剣道をやりましょう!
剣道初段取得までの完全ロードマップまとめ
剣道初段の昇段審査までのロードマップを解説しました。
昇段審査は
・実技
・日本剣道形(1-3本目)
・学科
の3つで決まります。
実技では
・大きな声(気合)
・前に出て、メンを打ったら抜ける
・残心
が重要です。
審査は試合とは違うので打たれても良いので、あなたのベストな剣道を審査員の先生方に見せることが重要です。
なので、ガードは不要です。
普段の練習や地稽古でもまっすぐ真ん中を取って打てるように練習しておきましょう。
審査の当日は日本剣道形の相手を見つけて練習します。
タイミングを合わせておくことで、ミスが減ります。
もし、間違えてもそのまま知らぬ顔で続けます。
日本剣道形については別記事で詳しく解説します。
>>日本剣道形1−3本目のポイント(初段の昇段審査用・動画つきで解説)
初段に合格すれば、晴れてあなたも有段者の仲間入りです!
頑張りましょう!!